パーペチュアルカレンダー
日付表示のある機械式時計の場合は、
普通、は31日周期で設計されています。
ということは、31日の無い、
2月,4月,6月,9月,11月の場合は、
月末や翌月の1日に、手動で修正する必要があります。
しかしパーペチュアルカレンダーは、
月による日数の違いはもちろん、
4年に1度のうるう年も自動調整してくれます。
これは、4年分それぞれの月のメモリーが
機械に内蔵されているからです。
電子機器ではなく、機械で実現するのですから、
カレンダー表示機能の金字塔とも言うべきですね。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1e1b8bd3.0ed17dfc.1e1b8bd4.f78a662e/?me_id=1341853&item_id=10107735&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fyukizaki%2Fcabinet%2Fpatekphilippe%2F2%2Fw220484-1.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
パーペチュアルカレンダーは
1700年末期に、時計の歴史を200年早めたと言われる
天才時計師・ブレゲによって開発されました。
当時は懐中時計に組み込まれていましたが、
腕時計に初めて搭載させたのは、パテックフィリップです。
1925年のことだそうです。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1e1b8bd3.0ed17dfc.1e1b8bd4.f78a662e/?me_id=1341853&item_id=10082709&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fyukizaki%2Fcabinet%2Faudemarspiguet%2F1%2Fw164065-1.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
この機構は、年に5回の手動修正が不要なため、
とても実用性に富んだものです。
電子回路が組み込まれたクォーツやデジタルウォッチなら、
この機能は当たり前ではあります。
しかし、機械式時計は歯車のみで、
4年間(1461日)分ものメモリーを保つ機構を
構築しなくてはならないため、
その複雑性は計り知れません。
メーカーによって技術開発や
改良が進んでいるにも関わらず、
成功しているブランドはごくわずかですね。
そのため、実用性とはうらはらに、
大変な高価格であることも仕方ありません。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1dcf9014.e5096747.1dcf9015.743843bd/?me_id=1211715&item_id=10014072&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fwatch-jubilee%2Fcabinet%2Fharry%2Fhw36a.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
パーペチュアルカレンダーと似たいますが、
アニュアル(年次)カレンダーというものがあります。
これもパテックフィリップが1996年に
特許を取得した機構で、
2月以外は日付を自動調整して表示できるのです。
パーペチュアルカレンダーは止まってしまうと
日付調整には、その年がうるう年か調べる必要がありますし、
非常に高額になるため、システムを簡素化した
アニュアルカレンダーはポピュラーと言えますね。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1e3ca84b.36a01b1f.1e3ca84c.77a4422e/?me_id=1370452&item_id=10001685&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Frenzu-watch%2Fcabinet%2Fr20200822%2Fp2430_1.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=pict)